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ポルトガル アーカイブ

2006年08月19日

ポサーダを巡る旅の思い出

東京都 秋元 和雄 様



ポザーダ・ヴィラ・ポウカ・ダ・ベイラ

リスボンから車でA-8を北上、途中オビドスに寄る。この城壁に囲まれた中世の街は、小規模で大変魅力的な観光地。真っ白に塗られた壁に真っ青なペンキで腰が塗り分けられた建物は、美しく咲き乱れた草花と共に誠に美しい。コインブラの手前で東におれ、ローカルな道を目的地ヴィラ・ポウカ・ダ・ベイラに向かう。ルウサ、アルガニを経由し進むが、往々にして標識を見落とす。この国の道路は旅行者に優しくない。最後には農家の庭に迷い込み立ち往生、その屋の主に教えられた通りに進み、やっと目的地に着いたときは日はとっぷりと暮れていた。ところが名前が示すように、この地に18世紀後半に建てられた修道院の面影をそのままに近代的快適さを追及し改造されたこのポザーダは、とても美しく心地よい。疲れはたちまちに癒された。中庭に面した回廊にはガラスがはめ込まれ冬の寒さに備えている。室内も広く水場は近代的で清潔。白木で纏め上げられたインテリアーにも好感が持てる。附属室のチャペルは荘厳で時代を感じた。レストランのサービスも最高、地方料理に舌鼓を打つ。山の中に建てられたこのポザーダは、部屋からの眺めも素晴らしく、又、周りの環境も良い。庭で拾った栗を帰国後食べたが、大変甘かった。



ポザーダ・ギマラインス(サンタ・マリーニャ)

ポルトからギマランイスへ。山の中腹にある12世紀に建てられた修道院を改造したこのポザーダは、すぐにみつかる。規模が大きく建物もいたって立派。これぞポルトガルのポザーダとの感。1985年ポルトガル建築賞受賞作品。我々が案内された部屋は新館で使いやすいが、できれば旧館が望ましい。レストランはインテリアー、料理、サービスとも素晴らしく、附属したバーのポートワインは、ピアノの演奏と共に心に残るものだった。建物はまるで博物館、各所を見学したが、その広さと豪華さには驚かされた。部屋からの眺めは、建物が山の中腹にあることからギマランイスの街を一望できる。ぜひ泊まってもらいたい施設だ。

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